(なんだあれ……)
(み、ミイラ?)
(相変わらずやること無茶苦茶だな)
(まんま人さらいじゃねえか)
ギベオンとケセラ、ラリマーとセドナはそれぞれ胸の中でそう思った。
セイクリッドが一瞬目を見開き、周りにいる衛兵たちの視線がハックに支えられて立っている男性に釘付けになる。
リビアは何故か誇らしげな顔をして言った。
「壊れた馬車の下敷きになってたタンザを引っ張り出した後に、たまたま通りかかるのを見つけたのよ。
何かすっごく慌てた様子で走っていて、でも馬車の破片につまづいて転んだわ。
で、ハックが助け起こしに行ったら、どういうわけか真っ青になってあたしたちが聞いてもいないことをペラペラ喋り始めたのよ。
いきなり自分はアウィンという名でセイクリッドの側近だって自己紹介されたわ」
「どレモ驚きダッタ。
農作物ヲ育たなクスるために堆肥ニ無機化合物を仕込んダコト。
ルースの周辺ヲ囲ンデイた、こコニいるはズのない大型獣タチはセイクリッドが用意シタモのだといウコと。
ソれは外部カラノ物流を完全ニ断ち切ってルースを孤立させテ食糧難の危機に陥れルタメで」
「ちょっとレムリアン!
なんであたしの説明を横取りするのよ!」


