極彩色のクオーレ






「ああ平気だ。それより間に合ったっぽいな、急いだ甲斐あったぜ!」


「何言ってんだ、手綱取ってたのは俺……って、ラリマーじゃねえか!?お前いつ戻ってたんだよ!」


「よお、オレもさっき戻ったばっかでさ」


「ん?そっちのやつ誰?ラリマーの知り合い?」


「ああ、シャロアつって」


「どうでもいいわよそんなくっだらない話は!」



リビアが馬から降りて怒り任せに兎と猫と熊のぬいぐるみを操る。


三人は慌てて躱したり馬を盾にしたり持っていたもので防いだりした。


それに舌打ちして、リビアは荷物を指差しながらハックに言う。



「ほらハック、さっさとそれ降ろして」


「あ、そうだった」



思い出したように手のひらをぽんと叩いてハックは馬から荷物を降ろす。



「って、それ人間だったのかよ!?」



セドナの言う通り、良く見るとそれは荷物ではなくて男性だった。


二の腕から下はぐるぐる巻きにされ、ぴくりとも動けない状態になっており、口には猿轡を噛ませている。


執事服を着ているので、貴族や大きな屋敷に仕えている人だということは察せられる。


怖い思いをしたのだろうか、顔色は真っ青を通り越して白に近い。