極彩色のクオーレ






「いい加減諦めたらどうなんだ?もうこれだけ痕跡が出てきて…」


「どきなさいそこ!轢かれても知らないわよー!!」



突如リビアの甲高い声が響いた。


地響きのような、何かが猛スピードでこちらに走ってきている音も近づいてくる。


ニコがそちらを見てみると、石垣沿いの道を土煙を上げながら走ってくる二頭のブリキの馬がいた。


片方にはリビアとレムリアンが、もう片方にはタンザとハックがそれぞれまたがっている。


タンザたちの馬の方には、何か細長い荷物が載せられていた。


減速する気配のない馬たちに、演説台からみて左側に集まっていた人々が悲鳴をあげながら慌てて道をあける。


二頭の馬はそこへ突っ込み、耳鳴りを引き起こしそうな高い摩擦音を立てながら演説台の脇で急停止した。


どちらの馬の脚からも、摩擦熱によって煙が細長く出ている。


いちばん近くにいたセドナが脚や腕に包帯を巻いてあるタンザに尋ねた。



「ど、どうしたんだよお前ら、そんなに慌てて。


それよりタンザ、身体大丈夫なのか?」