極彩色のクオーレ






「それが気になってヨリジェの王宮まで行ったんだよ。


ああ、もちろん入ってはいないからな。


オレは一歩も入ってねえけどさ、王宮のどっかに居たらしいピウが三匹出てきて、オレにこんなもんを渡してくれたんだよ」


「は?ピウ?何のことだ」



セイクリッドの笑みが初めて崩れた。


わずかな瞬間ではあるが、余裕を失いかけたのだ。


反応を見てラリマーは確信し、マントの下に提げていた鞄から紙の束を取り出した。


その肩に三匹のピウが登る。



「こいつらだよ、懐かれたから連れてきちまった」



セドナは笑いそうになって横を向いた。


懐くも何も、彼らはラリマーのペットである。


それを知らないセイクリッドたちは困惑した表情になった。



「そのピウたちが何を持ってきたと?」


「それがびっくりだぜ、何人もの調教師とあんたが契約していた証書だったんだよ。


しかもその調教していた獣は、この周辺で迷惑かけてくれたやつらばかりとくるからさらに驚きだぜ。


おっと、こっちは諸外国の商人たちとの売買契約の証書か。


なになに、『甲は以下の商品を上記の金額で乙(セイクリッド=モルダ)に販売する。ハウンド5頭、ウォルフィン3頭、キマイレナ10頭』……うおお、すっげえ金額だな。

あっ、これもだ、購入獣はエディーカにヤカゲにシルビオにウォルフィン……あらあら、ルースの周辺をうろついてた獣のオンパレードだね」