極彩色のクオーレ






「もちろん、遊んでたわけじゃねえよ。


この一週間寝る間も惜しんで情報収集してきたから期待しろよな。


今からこの英雄さんが裏で何してきたのか、きっちり説明してやっからさ」



ラリマーはわざと棘のある言い方を選んだ。


すると衛兵たちがすぐさま苛んだ。



「貴様、王子に向かって何と言う言い草だ」


「無礼にもほどがあるぞ」


「身の程をわきまえた言葉を選べ」



続けて何か言おうとする衛兵たちを片手で制し、セイクリッドは一歩前に進み出た。


ラリマーは八重歯を見せて笑みを深める。


互いに挑戦的な視線を送り合い、先にセイクリッドが口を開いた。



「君は確か語り師のラリマーだったね」


「お、やったね、名乗った覚えないのに王子サマに名前を知っててもらえて嬉しいよ」


「君はなかなかの有名人だからね、この街に居れば噂ぐらいは耳に入ってきてくるさ。


でも正直、君の言っていることはよく分からないな。


ぼくが裏で何をしてきたのかって?


何のことだかさっぱり分からないが聞いてあげるよ、そこにかの『天才』もいるみたいだしね」