ティファニーが少しだけきょどきょどしながら尋ねる。
ケセラは空いている左手を掴んで存在を示した。
「いるよ、僕たちならどこもケガしてないから大丈夫だよ。
森中を逃げ回っていたらラリマーが助けてくれたんだ。
それよりティファニーたちは大丈夫だった?」
「う、うん」
ラリマーは腰に手を当てると、壁にひっついているセドナを見てにやりと笑った。
「どうしたんだよ、セドナ。
そんなところで悠長に休憩か?」
セドナも肩と腿を押さえながら似た笑みを返す。
「違えよ、踏まれないように下がったんだ。
あのまま動かなかったら俺確実に踏み潰されてたし。
お前こそどうしたんだよ、随分遅いお帰りじゃねえか?」
「なーに言ってんだセドナ、真のヒーローは遅れてやって来る者なんだよ」
「あ?」
「嘘うそ、思った以上に調査が大変だったし面倒だったんだ。
しかもヨリジェを出たの昼前だったんだよ。
途中の森であいつに会わなかったらオレ間に合ってねえし、こいつら二人も助けられなかったかもだった」
「あいつって……」


