「んで、採掘料をとるつもりだったら、おめえさんがそれに相当するだけの働きをしてくれたってわけだ。
良かったな、セドナ。
ジリ貧生活に出費は嫌だっただろ?」
途中から説明を交代した、若い作業員がセドナを振り向く。
セドナはふくれっ面をおさめ、代わりに思いきりしかめっ面をした。
若い作業員を、ジト目で睨みつける。
「……なんだよ、その言い草は。
俺がそのためにこいつを連れてきたとでも言いてえのかよ!?」
「えっ!?いやいやいや考えてねえから!
勘違いさせたんなら謝る!
いや、ほんっとに悪気は無いんだ、マジでゴメンって、だから髪引っ張んなって、いててててて!!」
「こらこらー、もう着くから喧嘩すんなー。
坑道に入れさせんぞー」
トロッコと連結する小型機関車を操縦する男が、間延びした声で仲裁に入った。
少年は視線を前方に向ける。
東西に長く横たわる、カメオ鉱山がそこにあった。


