「よく知らせに来てくれたな、偉いぞ。
泣き虫ってギベオンにいじめられまくっている奴とは思えない」
「そんなことないよ。僕なんか、ギベオンには全然かなわない。
女の子なのに、僕よりずっと強くてかっこいいもん。
でも、無茶はしないで欲しいんだ。
ギベオンってすぐに独りで何とかしようって考えるから……何とかなることがほとんどだけど、今回は多分難しいから」
「仮にも女の子だから、男の子の自分に頼って欲しいんだよな、分かるぜその気持ち」
今度はタンザが背中を叩く。
リビアはそこに言葉を投げかけた。
「それなら、自分にもできるんだって姿をあの子に見せて、自分の力を証明することね。
早くしないとギベオンが独りで体当たりするんじゃなかったっけ?」
「あっ、そうだ!急がなくちゃ」
『自分の言葉には責任持てよ』
はっきりとは口にされなかったけれども、ギベオンはケセラを待ってくれている。
だからコルルたちを連れてセイクリッドを追っているのだ。
ケセラは石材からひょいと降りる。
「ほら、あんたもさっさと助けに行きなさいよ」
リビアがセドナの背中を蹴る。
突然乱暴に押されてセドナは危うく転びかけた。
辛うじてバランスをとって免れる。


