本気で怖がっている二人を無視して、リビアはますます不快を顔に表した。
小さく形のよい鼻にシワが寄る。
腕組みして、吐き捨てる語調で言った。
「知らないわよ、本性隠してる奴の考えてることなんか。
考えたくもないわね、そいつのことを予想するために頭を動かすのももったいなすぎる。
ほんっとに最低、平気な顔して女の子にそんなことするなんて信じらんない。
これだから男はイヤなのよ。
あたしたちのぬいぐるみでお仕置きしてあげようかしら」
「ちょっと待てリビア、男で俺たちも一括りにするなよ」
「そうだぞ、俺らはそこまで悪くないからな」
頷きかけたタンザが、続いてハックが異論を唱えた。
しかしそれは、男なんてみんな一緒よ、という一言で片付けられてしまう。
「み、みんな、態度変わりすぎだよ……」
以前までは、セイクリッドの働きを褒めていたのに。
余りの変わり様に戸惑うケセラの鼻を、リビアがきゅっとつまんだ。
「あのね、ケセラ。
どんなにいい事をしていても、それで得た信頼を裏切るような行為に走ったら、誰でもそういう評価を受けるものなの。
あいつが何をもってティファニーが原因だなんて断言したかは分からないけど、何も知らないあの子のせいにするなんて最低だわ」


