極彩色のクオーレ






「じゃあ、そいつのことは頼んだぞ、どうするのか知らんが」


「任せてください。


主因であるティファニーがルースから遠く離れれば、ここを取り巻く不穏はすべて解消されるでしょう。


すべて良い方向へ転がり始めると思いますよ。


実際、我々の国ではそうなりましたからね。


だから安心してください」



この状況が好転する。


告げられた未来に、狩人たちは安堵の表情を浮かべて互いに喜び合う。


危険な獣を狩る機会が格段に多かった今年は、それに伴う殉職者も増えてしまったのだ。


それを引き起こす根源ともいえる存在を捕えることができた。


もうこれで、自分が命を落としてしまうのではないかという恐怖から解放される。


仲間を失ってしまう悲劇を味わわずに済む。



「ギベオン、セイクリッドたち、何話しているの……?」


「ティファニーが、この街で起こっていることの原因だとか言ってやがる。


『無色の瞳』にそんな力があるはずないのに……何言ってるんだ?」



(あの王子サマが何か吹き込んだんだな。


こんだけルースのために献身的に動いてくれてる人の言葉なら、重役さんたちもころっと信じるだろうよ。


うまく利用したな……ああ、考えるだけでいけすかない)



ギベオンの中で、セイクリッドの評価は底値となった。


狩人たちとにこやかに話しているセイクリッドを睨みつけ舌打ちする。


その音にケセラがビクッと震え、涙目でデシンを抱きしめた。