「……カンジ悪いな」
「何よセドナ?」
「いんや、何でもねえよ。
ケセラ、話すなら少し声を落とせ」
「え?……あ、うん、分かった」
ケセラがきょとんとセドナを見上げ、命ぜられた理由もよく分からないまま頷く。
リビアたちは互いに顔を向けて、また通行人たちを一睨みしているセドナを不思議そうに見た。
周囲からも頭上の階にも人がいなくなってから、石材に腰掛けたケセラが順を追って話し出す。
抱えられているデシンはやや窮屈そうにしているが、おとなしくして友達を見ていた。
「……さっきまでね、ギベオンが罠を仕掛けに行くって言ってたから付いていってたの。
北の森だったからデシンや他のコルルたちもいっぱい付いてきたんだ。
それで途中で、ついでにティファニーの様子を見に行こうかって話になって。
そしたら……ティファニーの家の前に、男の人が何人かいたの」
「は?男ってまさか……セイクリッドが?」
セドナの挙げた名前に、ケセラが重く頷く。
それから、自分が見てきた光景を順に話し始めた。


