「……おい、セドナ?」
「え?」
「ああ、一応起きてはいるな。
ぼけっとしてるから、立ったまんま目開けながら寝てんのかと思った」
「何だよそれ、金魚じゃあるまいし。
ちょっと考え事してただけだ」
「それって、誕生日プレゼント何やろうってこととか?」
「うーん、それもあるけど……」
「マジで?」
「はあぁっ!?
ちょっとセドナ、あんたまだプレゼント用意してなかったの!?」
ハックを捕まえるのを中断して、リビアがびっくりした顔でセドナを見た。
先程のことといい、どうして彼女はこんなに耳聡いのだろうか。
「うっわー、絶対にあり得ないわね。
好きな女の子へのプレゼント、前日になっても用意してないとか」
「うるせえな、俺だって色々悩んでたんだよ。
それに、なんか今は微妙だろ?
誕生日パーティーを開くっていう雰囲気でもねえし……」
誰からともなくため息がこぼれる。
二週間前、計画を立て始めた頃には予想もしていなかった状況だ。
リビアが腕組みし、手板を操作する。
先につながれた熊が飛び出して、セドナの頭を叩いた。
少しも遠慮しない力だ。


