セドナが離れようとするが、大の男2人の力に阻まれて思うように動けない。
両足でセドナの左足を挟み、さらに腰にしがみつきながらタンザが笑って見上げた。
「まあまあ、そんな固いこと言うなよー。
ほら、よくあるだろ?『死に際は道連れ』ってさ」
「ねえよ、それを言うなら『旅は道連れ世は情け』だ。
勝手につくるんじゃねえし、そもそも旅なんかしてねえだろが」
「リビアにぶっとばされるツアーだよ、道連れ者大募集中」
セドナを羽交い絞めするハックが同調する。
「ふざけんな、いいから離せ」
「やだよ、俺たちを守ってくれる盾を離すわけないだろ」
「だから人を盾に使うんじゃねえって」
「この体勢意外と腰にくるな、セドナが俺より小さいからか。
もっとでかくなれよ、盾のし甲斐ねえなー」
「うるせえ、放っとけ!文句あるなら使うなよ」
「どうでもいいけど、セドナごとこの子に襲わせていいのね?」
唐突に始まった三人の言い合いを切るように、リビアが兎とどこから出したのか猫のぬいぐるみを動かす。
さっとセドナが顔を青ざめさせ、同じく表情をひきつらせたタンザたちの腕から逃れる。
セドナに促されてタンザとハックは土下座をし、どうにかリビアにぬいぐるみをしまってもらえた。


