極彩色のクオーレ






苦りきった顔のタンザの隣で、ハックが頭を掻いて唇を曲げる。



「なんか、たまに人間でもいるよな。


ニュアンスが全く通じなくて、説明に困る奴とか」


「それか感覚で動くタイプの説明を聞いて全く理解できない感じだわ。


そっかあ、ニコほど完成度の高いゴーレムでも、ニュアンスの理解までは至らないのね。


うふふ、いい情報が入ったわ。


これでニュアンスも完全に理解するゴーレムをつくれば、あたしは『天才』を超えられる……」


「リビア、笑顔、笑顔が怖ぇぞ」


「はあ?誰が怖いですって?」


「何でもありません」



手板を構えられ、ハックは慌ててタンザの後ろに隠れる。


盾にされたタンザとハックのケンカを聞いていると、大工の手伝いに使われていたセドナたちが戻ってきた。



「あー、疲れた……って、あれ、なんか増えてる。


お前ら何やってんだよ」


「あっ、セドナ、いいところに」


「え?」



驚くセドナの後ろに、タンザとハックが隠れた。


リビアが殺気を放ちながら優しく微笑んでいるのを見て、状況を理解する。



「……なんとなく分かった、お前らまたリビアにいらん事言って怒らせたんだろ?」


「お、大正解。


さっすがセドナ、頭いいなー」


「褒めても無駄だぞハック、人を盾に使うんじゃねえ」