極彩色のクオーレ






指を折るニコの右手を押さえてタンザは首を振った。


なぜか罪悪感に責められているような顔つきになっている。


隣にいるハックも似た表情をしていた。



「どうしましたか?」


「あ、いや……なんか聞いて悪かったな」


「ああ……これは確かに、こんな深い話してるとこに突っ込んできた俺たちが悪い。


リビアがキレても仕方ねえか」



疲れた声音でハックが同意する。


ニコに工具で挟まれた兎を撫でているリビアに睨まれたのですぐに頭を下げた。



「深いってどういう意味ですか?


言葉を交わすことに深さがなにか関係しているんですか?」


「違う違う、物理的な深さじゃなくてだな、内容的に浅いか深いかって意味の深いってことで」


「タンザ、ニコが聞いているのはその深いの意味についてだよ。


それじゃあ説明になってねえぞ」



ハックに肘でつつかれ、ああそうかとタンザは納得する。


しばらくどう説明すればいいのか唸っていたが、諦めたように首をすくめてニコの肩を叩いた。



「まあ、つまりそういう意味なんだよ」


「だから、どういう意味なんです?」



ニコが言葉をそのまま返して不満そうに口を尖らせた。


ろくに説明されずに結論を出されたのだ。


ニコでなくても、このような反応をするのは当然である。