極彩色のクオーレ






タンザはハックと同時に声をあげ、同じように眉をしかめて顔を見合わせる。


それから、まだ工具で兎とちゃんばらをしているニコの足をつついた。


ニコはよく八つ当たりの対象にされてるな、とハックは思ったが口にはしなかった。



「なあ、俺たちそんなに空気読めないタイミングだったのか?」


「え?空気ってどうやれば読めるんですか?


字なんか浮かんでいませんよ」


「あー言い方悪かった、何の話してたんだよ」



ガキンッ



ニコはスパナとドライバーで兎を挟み、空いている手を顎に当てて首をひねる。


リビアに殺意のこもった瞳で睨まれたので、すぐに兎は離してやった。


顎から手を離して頬を指でかく。



「……簡潔には説明しにくいですが」


「えっ、そこまで深い話してたのか?」


「深いというのか、話がけっこう飛んでいるからいささか複雑かもしれないというのか……。


とりあえず、人形職人が自分の造ったゴーレムや人形を捨てるのはどういう時なのかという話から、ぼくの元造主はなぜぼくを捨てたのかということになりまして。


でもこんなことを考えるのは今の主人であるティファニーに失礼だからやめた方がいいとリビアに指摘されて、今はぼくが幸せでいるのかという質問を」


「ああ、もういい、もういい」