「……ハル、……ハル」
カナの声が聞こえ、
手のひらには、カナのぬくもりを感じていた。
「……ん」
小さく返事はしたものの、まぶたは重くて、目を開けることはできない。
「ハル、大丈夫?」
冷たいタオルでカナが汗を拭いてくれた。
額、頬、首元……気持ちいい。
「……ごめ…、ねむ……」
「ん。いいよ。眠いなら、好きなだけ眠ればいいから」
「……りが…と」
ずっと思い出すことのなかった瑞希ちゃんとの会話を夢に見て、
自分の心の奥底を覗き込みながら、
カナの優しさを感じた。
同時に、自分の無力さも……。



