13年目のやさしい願い



「……ハル、……ハル」



カナの声が聞こえ、

手のひらには、カナのぬくもりを感じていた。



「……ん」



小さく返事はしたものの、まぶたは重くて、目を開けることはできない。



「ハル、大丈夫?」



冷たいタオルでカナが汗を拭いてくれた。

額、頬、首元……気持ちいい。



「……ごめ…、ねむ……」

「ん。いいよ。眠いなら、好きなだけ眠ればいいから」

「……りが…と」



ずっと思い出すことのなかった瑞希ちゃんとの会話を夢に見て、

自分の心の奥底を覗き込みながら、

カナの優しさを感じた。



同時に、自分の無力さも……。