【完】ポーカーフェイスがお得意で


「はぁー...好きだから。
柚愛ちゃんのこと、愛してる。」

「それ...ほんとなの?」

思わず本音をいった私にびっくりしたかのように、優疾は顔をあげる。

「ウソでこんなこと言わないって。
柚愛ちゃんは俺のこと好きじゃないの?」

「ん...好きだよ...
でもね、好きだから聞いてるの...。」

「ハハ...
なんか柚愛ちゃん色っぽい。」

クスクスと笑う優疾。

「そ、そんなことないよ...
ほんと恥ずかしいからやめて?」

「んー...やめない。
だって柚愛ちゃんの心に、まだ前の男がいる気がするから。」