あたしは 振り向かなくても その声の主は 分かった。 ずっと 昔に 毎日毎日 聞いてた声だったから。 ーーー雅人ーーー 「あっ!やっぱり 彩だ」 そう言うものだから 回りの人が 「亀井 この人と知り合いか?」 と 聞き始めた。 「日本に居るときの 知り合いなんだ」 あ~。…。…。 彼女だったとは 言わないんだ。 だから あたしも 知らん顔で 「何しましょうか?」 飲み物の注文を貰って 厨房へ…。 あたしは 驚きで 手が震えて お摘みを上手に盛ることが出来ないくらいだ。