「大丈夫大丈夫。どうせ今日は予定もないし、気にしないで?」


あたしはなるべく明るい笑顔を浮かべて実紗の肩をたたいた。


「うん……よろしくね陽子」


「任せてよ! じゃぁ、実紗気を付けて帰ってね」


「うん。本当にありがとう!」


十字路で手を振り、あたしと実紗は逆方向へと歩き始めた。