宇宙船が完成したらしい。 作り始めてから数十分しか経っていない。 本当に凄いな。 地求の人々27名は、すぐさま宇宙船に 連れていかれる。 私物?問題ない。 宇宙船に乗るのは家ごとだ。 どんだけ広いんだ。 『出発します。揺れにご注意ください。』 少し揺れるようだ。僕は身構えた。 ……全く揺れない。 恐るるは自身の星! 技術! 文化! なんか今日はテンションが高い気がする。 自分がうるさい。 僕も動揺しているのだろう。