「箱、開けてみな」
あたしは箱をそっと開けた。
「……え…?」
言葉が、出なかった。
箱の中には、シルバーのオープンハートのネックレスがあった。
ハートの左と右で大きさが違うようで、右の方がやや小さめだ。
ハートの右上の方には、小さめの赤いガーネットの石がいくつかついている。
とても可愛く、そして大人っぽいデザインのもの。
「え、と、しょうた…?」
ギギギ…と首を回し尋ねる。
「気にいったか?俺からの誕生日プレゼント。
由良、誕生日おめでとう」
フワッと微笑んだ翔太が、景色が、滲んでいく。
なぜだろう、と思ったのは一瞬だけで、その原因は直ぐに分かった。
涙がぽたりと落ちて、ワンピースにシミを作る。
涙がポロポロ溢れて止まらなかった。
「由良!?」
翔太は混乱していた。
あたしがいきなり泣き出したからだろう。
つまるところ、翔太は優しすぎるんだ。
優しすぎるから、
「…嫌だった?」
こんな風に、いらない心配をするんだ。
あたしは首を横に振った。
嫌なんかじゃない。
嫌なわけがないよ…
あたしは箱をそっと開けた。
「……え…?」
言葉が、出なかった。
箱の中には、シルバーのオープンハートのネックレスがあった。
ハートの左と右で大きさが違うようで、右の方がやや小さめだ。
ハートの右上の方には、小さめの赤いガーネットの石がいくつかついている。
とても可愛く、そして大人っぽいデザインのもの。
「え、と、しょうた…?」
ギギギ…と首を回し尋ねる。
「気にいったか?俺からの誕生日プレゼント。
由良、誕生日おめでとう」
フワッと微笑んだ翔太が、景色が、滲んでいく。
なぜだろう、と思ったのは一瞬だけで、その原因は直ぐに分かった。
涙がぽたりと落ちて、ワンピースにシミを作る。
涙がポロポロ溢れて止まらなかった。
「由良!?」
翔太は混乱していた。
あたしがいきなり泣き出したからだろう。
つまるところ、翔太は優しすぎるんだ。
優しすぎるから、
「…嫌だった?」
こんな風に、いらない心配をするんだ。
あたしは首を横に振った。
嫌なんかじゃない。
嫌なわけがないよ…


