しかし、公式リーグの疾走感、ハンパない。
俺やリッコ、ハーシーとマカロンみたいなバスケをかじってる連中でも、ムーブを目で追うのがやっとな程だ。
そうなると、佳那汰は楽しいのか、試合楽しめてんのか、なんて親友の心配をしてしまう。
チラリ、と自分の左側を盗み見てみる。
高校の入学式から、どこか落ち着いた雰囲気を持っていた佳那汰とイツメンになって共に過ごしてきたが、こんな顔、初めて見る。
まるで、未知の物を発見した小さな子供のよう。その瞳は照明が反射して、宝石のように輝いている。
「スッゲェ……オルフェの55番、スゴすぎっしょ!うわー!」
そんな佳那汰に妙に嬉しい気持ちになる。あれ、息子の成長にときめく親父みたいな。
ふっと笑い、試合に視線を戻すと、アシメに切られた金髪を揺らす男がボールを操っていた。
ふぅん……成る程。バスケ初心者を魅了する『オルフェの55番』ねぇ。
ありゃイケメンだ。ベビーフェイスのくりくり二重の55番。でも、イケメンなのは見た目だけじゃない。
俺やリッコ、ハーシーとマカロンみたいなバスケをかじってる連中でも、ムーブを目で追うのがやっとな程だ。
そうなると、佳那汰は楽しいのか、試合楽しめてんのか、なんて親友の心配をしてしまう。
チラリ、と自分の左側を盗み見てみる。
高校の入学式から、どこか落ち着いた雰囲気を持っていた佳那汰とイツメンになって共に過ごしてきたが、こんな顔、初めて見る。
まるで、未知の物を発見した小さな子供のよう。その瞳は照明が反射して、宝石のように輝いている。
「スッゲェ……オルフェの55番、スゴすぎっしょ!うわー!」
そんな佳那汰に妙に嬉しい気持ちになる。あれ、息子の成長にときめく親父みたいな。
ふっと笑い、試合に視線を戻すと、アシメに切られた金髪を揺らす男がボールを操っていた。
ふぅん……成る程。バスケ初心者を魅了する『オルフェの55番』ねぇ。
ありゃイケメンだ。ベビーフェイスのくりくり二重の55番。でも、イケメンなのは見た目だけじゃない。



