「もー、ホンット、男って嫌よ!サイテー!スケベ!」


すっかり元気を取り戻したリッコは、話は終わりだと言わんばかりに、俺とハーシーの肩に腕を回して円陣の体勢に入る。


「ンだよー、前言撤回かよ?」


「うぅ……お、女にだって二言は無いわ!ほら、行くわよ!3・2・1!」


「「「「ファイヤー!!」」」」


些細な日常が、日々が、少し前の俺にとっては何色でもなかった筈なのに。


栄光の全中優勝から、失って『それなり』で満足していたのに。


どうしてか……ほら、青春は、あの頃よりも、キラキラと酷く輝き出した。









【END】