勝負は決まったようなものだが、『ディアボロ・ボーイズ』も俺達『スネイク・オーバドゥ』も、最後まで、全力で翔ていく。


相変わらずにドデカイスピーカーからはクラブミュージックが流れ、会場を揺らし、ハーフコートという小さな空間を膨張させていく。


膨張する空間には、得体の知れないカラフルな、丸だったり、星だったり、リボンだったり、様々な形のキラキラが飛び交っているような、そんな気がする。


バッシュの擦れる音は、クラブミュージックに食われ、それでもめげずに鳴り続ける。


ああ……永遠にこの世界にいれたら、神様になれる気もしてくる。なんて、変な覚りを開きそうになった時。


ビビィ、とブザーが響き、長かったような、短かったような、そんな試合が幕を閉じた。