だから、その気持ちを代表して、俺が笑って言ってみせた。


「バカ、信じてるも何も、あんたも一緒に戦ってるんだろーが。何も出来ない外の人みたいな言い方してんなよ」


そうしてリッコの頭を強めに撫でて、柔らかな髪の毛の感触を確かめ、歩き出す。


目には見えないものだけど、俺には確実に見えている、リッコに触れた指先から溢れるロマンティックな何かが、俺をもっと強くする。


「くっそー、ラブの奴、若いなぁ。なんだあのキラキラした笑顔と髪の毛ぐしゃぐしゃ攻撃!少女漫画の男か」


「うふふ、イツだって分かってるんでしょ?あのキラキラが、レンの良いところなんだから」


……残り38秒。青春のキラキラが、更に加速度を上げていく。