そのイツと共に、トーナメント表を見ていると、イツが何気無く話し始める。


「今回出場のチームは十三チームか。これが第4開催だから三チームは決まってて、更にその中で強いチームが俺達のリーグに昇格、または入れ替え戦ってわけね」


「ほー……先は長いな。今日最低四回は勝たなきゃあのイエローコートで行われる決勝トーナメントすら見えてこないってことか」


既に決勝トーナメントに決まった3チームには、ハーシーの元チームの横浜特攻舞台もいるよう。ハーシーにとっては火花バチバチな展開だよね。


「ハーシーは、あの人達に当たるの平気なのかな。何かごたごたがあってリッコと組んだんだろ?」


「大丈夫。あいつら大人だし、会って気まずさ全開とかそんなん無いだろうし、今でもたまに飲んだりしてるみたいだから心配すんな」


まるで子供をあやすように俺の頭を撫でるイツに、少し不満気な顔を向けると、イツはやはり兄貴風を吹かすような顔でニコニコしている。