いろはちゃんのご両親は、おだやかな性格を少し心配したんだろうなぁ。


お互い知らない同士少し緊張しながらも色々な事を話して、気がつけば夕食の時間になっていた。


夕食は決まって6時から8時の間に食堂で食べるようになっていて、あたしたちは時間になるとすぐに部屋を出た。


「慣れない場所に来たからすごくお腹がすいちゃった」


そう言っていろはちゃんは自分のお腹をさする。


「そうだね。あたしも」


部屋を出て正面にある食堂へと入って行くと、明日入学式の1年生たちが食器の準備をしていた。