…海道さん、やーい。
私は人の波からやっと、解放され、ポツンと立たずんでいた。
もう1度…。
…おーい、海道さんやーい。
『…ッチ。ここどこだよ。』
辺りをキョロキョロしていると、いかにも、チャラ男です。って感じの奴が話しかけてきた。
『ねぇねぇ、姉ちゃんっ!1人ぃ?あんさ、良かったら一緒にまわんねぇ?』
…ッチ。
私は、お前らの姉ちゃんになった覚えはねぇよ!
あぁあぁ、はぐれたんだよ。
迷子だよ。
迷子の花ちゃんだよっ!
誰がまわるか、ボケが。
『あっれぇ?姉ちゃん、無視ぃ?俺たち、泣いちゃうよ?』
泣き真似をする、チャラ男たち。
…いや、キモいから。
可愛いと思っとるんかて、カス。
『…キモ。』
『あぁ?おい、姉ちゃん今何つったぁ?』
あれま、小さい声で言ったつもりなのに聞こえちゃいましたか。
あらあら、耳だけは良いんですね。
『さっきから、無視すんじゃねーよ!この女ぁ!』
…チッ。
めんどくせぇなぁ。
『目障り、消えろ。』
いつの日か…、あ、昨日か。
クソバゲと同じように、殺意を出して言ってやった。
海道さんがいなくなって、イライラもあるから、その分もこめて。
その時。
『おいっ!!』
海道さんの声が聞こえた。

