久しぶり……ってか数えるほどしか入ったことのない達郎の部屋に簡単に押しこめられた。



漫画の詰まった本棚に、課題やなんやらが積まれた机。

そんな綺麗な部屋とちゃうけど、逆にそれが達郎っぽい。

変に綺麗にされてても緊張するしな。



……で、あたしにどうしろと。



「達郎? わざわざ部屋に連れて来てどうかしたん?」

「これ。やる」



ぐいっと押しつけられたのは見覚えのある箱。

赤い包装紙にオレンジのリボン。



あたしがカードを入れようとしたら、達郎の机に入ってたヤツやん。



「え、え、なに?」

「クリスマスプレゼント!
交換する約束してただろ!」



ずっと不機嫌そうな表情してんのは、そっか。

照れ隠しやったんや。



「なぁ、昨日の達郎の忘れもんってこれやったん?」

「は、え、なんで知って、は⁈」



ふーん。へー。

そっか。

なに不安なってたんやろな、あたし。



ふっ、と笑うと達郎にデコピンを食らわされた。

でも今のあたしは女神の心を持っとるから許したるやないの。