今日だって、ほんまやったら達郎へのプレゼントを見に来るはずやった。

そのためにわざわざ予定を入れんと空けていた日曜日。



でも、こんなんやったら家にこもってたらよかった。

その方がずっとずっと、しんどい思いせんで済んだ。





そうしてたら、達郎にあげたいものをこんなに見つけてまうこともなかったのに。





これいいなぁって思って、だけどあたしからプレゼントなんてもう渡されへんから見るのをやめて。

その繰り返し。



……早く達郎のこと、忘れなあかんのやろな。



クリスマスさえ、過ぎてしまえば。

そう思った時、視界に入ったものにあたしは動きを止めた。





わかってる。

渡されへん。



でも、でも。

いいんちゃう?

あたしからってことにせんかったら、これくらい、いいやんか。






ああ、あたしってほんまアホ。






そして、あたしはそれにそっと手を伸ばした。