…うわ。うわー、最悪。死にたい。
しかも、フォローする暇なんてなく。
「…おー?なんだ、はやく座れー。お前ら朝から元気だなー」
1時間目は数学の授業だったらしく、担当教師のイワコウがのっそりと、教室に入ってきた。
頭がフリーズ状態のおれも、アホの裕也たちも、各自席に戻らされる。
とりあえずは腰を下ろすけど、いたたまれない。
恥ずかしすぎて市ノ瀬の後ろ姿すら、直視できなかった。
…最悪。裕也、本気で殴りたい。
おはようも結局、言えてねーし。
「授業の前に、お前らにプレゼントがあるぞー」
おれの気持ちなんて全く察しない、8割がた面倒くささで出来上がっているような声で、イワコウが言った。
まだ授業が始まる、3分ほど前だ。
イワコウが早めに教室に来たときは、必ず決まって、いいことが起きない。



