きみは金色





次の日の朝。


みょうに浮かれた気分のまま、おれは教室に向かって廊下を歩いていた。


歩いて。食べて。磨いて。寝て。そういう行為をたくさんはさんでも、全然消えない。


昨日の放課後の余韻は、まだ胸の中をグルグルとうずまいている。



…市ノ瀬、かわいかったな。



何度も思い出しては、ため息をつく。


自分自身、だいぶ気持ち悪ぃなって、思うんだけど。キャラ崩壊してるって、わかってんだけど。


好きだって1度気づいてしまったら、その好きはすぐに大きくなって。


昨日みたいに話ができたら、気持ちはもっと膨れ上がって。


今日も会える。そう思ったら、血液が何倍もの量で、体内を回る気がする。



ただでさえバカなのに、もっとバカになったみたいだ。


おれの頭は、市ノ瀬のことだけでパンパンになっていた。