目だけ動かして、市ノ瀬が置いてくれた楽譜を見た。 …正直なとこ。未だに、よく覚えてないっつーか。 おれがマジメに歌おうとしたら、みんな冷やかしの目で見てきやがるし。 歌詞だって、本当にただ口に出しているだけで、内容までは頭に入っていなかったんだ。 …あおい、そらに。 心の中で、歌詞をゆっくりと読み上げる。 あおい そらに きみは はばたく しろいくも を こえて にじ の みどりを くぐって であう あかい ゆうひ きみは なにを おもうだろう きみは なにいろに なるだろう