たしか、イワコウに罰掃除を押し付けられて。なんでおれが代表なんだよって、ブスっとしてて。
思い出すと、ちょっと笑える。
…もしイワコウに掃除なんて命じられなかったら。
そしたら真子と話すことも、なかったかもしれないんだよな。
そういう意味では、イワコウにも感謝するべきなのかもしれない。
バッシバシ、簡単に人の頭をたたいてくるイワコウ。
適当だったり、横暴だったりするイワコウ。
でも、案外ふところが深くて。
出来損ないのおれの勉強に、根気よく付き合ってくれた。
…感謝くらい。ほんとは前から、ものすごくしてるんだ。
うっとおしいとか、うるせえとか。
そんな気持ちが卒業間際に、さみしいなぁに変わるってヤツ。ほんとにあるのかもしれないなって、ふと思った。
殴られるのももうないって思うと、ちょっとだけさみしいよな。
…もう、今日で終わりなんだ。



