きっともう少ししたら、真子が教室に入ってくる。
そしたらおれ、絶対ドキッてなると思う。心臓跳ねる。
ドキドキするのと、抱きしめたいのと、さみしいのと、切ないのと。
いろんな気持ちが重なって、きっとどうしたらいいか、わからなくなる。
足は自然と、階段の方へと向かっていた。
勝手に早足になる。頭に浮かぶのは、最上階の……あの部屋だ。
階段をのぼりはじめたら、運動不足のせいか、すぐに息があがってしまった。
心なしか体がダルいのは、あんまりよく眠れなかったせいかもしれない。
…今日の朝。目覚めた時間は、いつもよりずいぶん早かった。
卒業式なんてかったりぃ、とか思ってたはずなのに、目覚ましより早く起きて、さっさと用意なんかして。
早めに、学校に来たりなんかして。
今はこんな風に、校舎内を練り歩いてたりする。



