「つーかレオ、アルバムの写真見たー!?おれの、ひどくねー?」
ふてくされた顔でアルバムを差し出して、裕也が言ってくる。
「おれ、チョーブサイクなんですけどー。なんか半目なんですけどー」
「ははっ」
中西裕也。のせられている個人写真を見てみれば、たしかに裕也の顔はガッツリ半目だ。
「おれの目、もっとクリッとしてるしー。ぜってー写真屋のオヤジ、おれに恨みあるわー」
ブツブツ文句をつけながら、アルバムをにらみつける裕也。
…まあ、裕也は常に眠そうな顔してたから、その個人写真も間違いじゃないと思うけどな。
心の内でこっそり笑っていたら、ちゃんと目を見開いたバージョンの裕也が、1つの写真を指差して言った。
「お、こっちは可愛いじゃん」
「…………」
裕也の指している個人写真は、市ノ瀬 真子。
真子のものだった。



