…今日が卒業で、もう終わりなんて、ウソみたいだな。
活気のある教室の様子を見ていたら、そんな風に思ってしまう。
白からずいぶん遠のいた、日焼けしたカーテンが、ふわりと視界のはしを舞っている。
ふわふわしたその動きを見たら、なぜか自分の着ている制服の襟もとを、こそばゆく感じた。
「レーオっ!!ボーッとしてないで書いてよっ!!」
「うおっ」
ズイッと目の前にアルバムを突き出されて、思わずのけぞる。
突き出してきたのは、不機嫌顔の希美だった。
…そうだった。おれも寄せ書きしろって、頼まれてる最中だっけか。
「あー……何書いてほしい?」
「あたしが考えてどうすんのよっ!!」
「へいへい」
…こういうの、苦手なんだよな。改まって、こっぱずかしいっつーか。
しかも渡されたペン、ピンクかよ。



