きみは金色





晴れ。



週間天気予報で追い続けていた卒業式の天気は、降水確率10%の晴れだった。



雲のマークばかり並んでいたのに、その日だけは、選んだように太陽のマーク。




そして迎えた、式当日の朝。



予報通りまぶしい日差しが降り注ぐ中。



おれたち卒業生は各教室で、卒業式開始までの時間を好き勝手に過ごしていた。




「ね、次このカメラで撮って!!」

「あとで送ってねそれ!!」




…好き勝手にっつーか、みんなやってることは同じ。



写真撮ったり、アルバム寄せ書きしたりなんだけど。




「待ってもう1枚!ハイチーズっ」

「あれ、ペンのインクもう出ないんだけどぉー!?」

「ちょっとだれ~!?わたしのアルバムにゴキブリみたいな絵描いたの!!」




そんな風に、にぎやかで忙しい声が飛び交う。



1月からは自由登校だったから、全員そろうのは久々だ。


なのに教室内の空気には、久しぶり感が全くなかった。