「……え」
「っ、な、なんでビックリするの」
「いや……」
ピンクのままの真子のほっぺた。
自分で聞いておいて、おれの方が照れてしまう。
「……はりきっていい?」
「え?」
「おれ、はりきって計画とか立てちまうけどいい?」
真子の目を見つめて聞く。
そしたら真子はますます真っ赤になって、裏返った声を出した。
「…わっ、わたしもはりきるよ…!!」
「…ぶはっ!!」
可愛すぎて、笑ってしまう。
背中を丸めて縮こまった真子は、うらめしそうにおれを見て。
でもすぐにいつも通り、背筋をピンと伸ばして、一緒になって笑った。
空はとても、青くて高い。
青は切なさで、高さは、遠さだ。
「…真子、O大おめでと」
グッと、強引に手を引いて。
そして返事を待たないまま、真子をギュッと抱きしめる。



