きみは金色





土曜日。日曜日。


連続した休日は、存分に時間をムダ遣いしてしまいがちだ。


そのぶん休み明けの月曜は、ギュッと濃縮された1日になる気がする。


何ていうか。これ以上入んねーだろっていう、フデバコみたいな。全然ゆとりがないかんじ。


だからきっと、休みが終わりかけの日曜の晩から、ゆううつさがこみ上げてくるんだろう。


そんな、だれにも望まれないでやって来た月曜日。



久しぶりの、音楽の授業があった。




「なんか今日暑くない~?」



睡魔がラスボス級になる5時間目をなんとか乗り越えて、6時間目。


パタパタと、短いスカートをつまんで踊らせながら、希美が言った。



5階の、最も南はしにある音楽室。


校舎で1番太陽に近いところにあるこの場所は、たしかに教室よりも温度が高い。