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授業は明日からだ。新学期1日目の今日は、午前だけで終わる。
結局始業式なんかは全部サボって、迎えた昼下がりの放課後。
あたしが今更になって教室に向かっているのは、きっと明日の時間割りや教科書なんかが配られているだろうなって思ったから。
…どうでもいい、なんて気持ちでサボったくせに。
そういうとこは気になっちゃう自分が、嫌になる。
近づいていく放課後の教室は、静かだった。
きっとみんな、ガヤガヤ賑やかに教室を出て行ったんだろう。
久しぶりに会う日だから。たくさん、話したいことがたまっていたはずだから。
そして手をかけた、教室の扉。
目の前に開けたのはガランとした風景で…でもその中に1人、残っていた生徒を見て驚いた。
…レオだった。
ポツンと1人、後ろの方の席に、レオが座っていた。
「……レオっ」
反射的に呼んでしまったけど、振り返ったレオの瞳にドキリとする。
授業は明日からだ。新学期1日目の今日は、午前だけで終わる。
結局始業式なんかは全部サボって、迎えた昼下がりの放課後。
あたしが今更になって教室に向かっているのは、きっと明日の時間割りや教科書なんかが配られているだろうなって思ったから。
…どうでもいい、なんて気持ちでサボったくせに。
そういうとこは気になっちゃう自分が、嫌になる。
近づいていく放課後の教室は、静かだった。
きっとみんな、ガヤガヤ賑やかに教室を出て行ったんだろう。
久しぶりに会う日だから。たくさん、話したいことがたまっていたはずだから。
そして手をかけた、教室の扉。
目の前に開けたのはガランとした風景で…でもその中に1人、残っていた生徒を見て驚いた。
…レオだった。
ポツンと1人、後ろの方の席に、レオが座っていた。
「……レオっ」
反射的に呼んでしまったけど、振り返ったレオの瞳にドキリとする。



