きみは金色


ごめんね、ごめんね。何回も繰り返して、真子はおれの胸に額をくっつける。



「こ、怖かったの…っ、電話出てもらえないし、嫌われちゃったと思って…、つ、次話したら、別れようって言われるんじゃないかって…っ、」

「…んなワケないだろ」

「大学もね…っ、遠くに行くかもって、言っちゃったら……レオくんの気持ちが離れちゃうかもって、こわかったの」

「…どんだけ信用ねーんだよ」



ギュウウと、真子を全部吸収するみたいに、両手で包む。


真子の頭に頬を押し当てて、おれは言った。



「どんだけ好きだと思ってんの。そんな薄っぺらいもんじゃねーんだよ」

「…うん、ごめんなさい……」

「離れるからって、別れるわけじゃないだろーが。べつに、好きなら距離とか関係ねーし、おれは…」



かっこつけようと思ったセリフは、最後まで言えなかった。