きみは金色


遊びの誘惑を断ち切って1人で部屋にこもっていると、なんかもう、死にそうになってくるわけで。


今までサボってた分、勉強する習慣なんてなかった分、よけいに辛いわけで。



…そして真子からは、一向に連絡がないわけで。




「あー………」




勉強もレンアイもうまくいかない。


そんな煮詰まった、モヤモヤした状況。




『今週の土曜、ヒマ?』




ちょうどのタイミングで入った、中学バスケ部メンバーからのメール。


その話におれが飛びついたのは、当たり前といえば当たり前のことだったのかもしれない。




そんなこんなで週末の土曜日。



おれは地元の公共コートに、気分転換のバスケをしに来ていた。