きみは金色






今朝待ち合わせに使った、学校最寄りの駅前についたころ。


もうあたりは、すっかり薄闇になっていた。



白い朝日。

ギラギラと焼き切りそうな、昼の陽射し。

全てをオレンジに染める、夕日。



その過程を踏んで、今。


太陽は沈むけれど、でも月明かりと呼べる光もハッキリ見えるわけじゃない、この中途半端な時間。


そんな今の時間は、何て表現されるんだろう。肌に触れる空気は生ぬるい。



真子の電車が来るまで。おれは自分の使う側じゃない、逆のホームで真子と一緒に待つことにした。


海風とは違う風が、サアアと世界を横に流れていく。



田舎の方の海に行った帰りだと、ここがずいぶん都会になったように感じるから不思議だ。


いつもの場所なのに、立ち込めている匂いも違うものみたいだ。



あと10分。

5分。3分。



縮まって行く時間の中、おれたちはずっと、手を握っていた。