目分量で測ってちょうど、左右から同じ距離。
真ん中のところに手をそえて、おれは言った。
「えっ!?く、くずれない?」
「大丈夫。見てろ」
そっと、指を動かして砂を削っていく。
心配そうに、真剣に。おれの指先を見つめる、真子の瞳。
掘って、内側から押さえて、かためて。
それを何度も繰り返すうちに、全長15センチ程度の穴から、向こうの景色が見えた。
「…っ、つながった!!」
穴からスッと光が差した瞬間。
パァ、と顔を輝かせて、両手を合わせる真子。
「完成!?」
「ん、完成」
「わあ……!!」
声をあげたり。わざわざ回って、向こうから覗き込んだり。
真子はおれの予想をはるかに越えて、子どもみたいに喜んでくれた。
子ども、なんて感想を真子に抱いたのは、はじめてだ。
こんなに喜んでくれると、おれまで嬉しくなる。



