浮かんだ言葉を一度自分の中で本当に出してもいいか考えてから、出すことが多いから。
でも今は、そのままの真子を見ることができているみたいで。
冷たい!冷たい!!と、素足を水に浸けて、声がかれるくらいはしゃいだあと。
おれたちは砂浜で、一緒に城を作ることにした。
砂の城。
こんなの、本当に小さい頃以来だ。
「わたし、これ作るの初めてだ」
嬉しそうに、真子が言った。
砂に触れる指先も、普段は運動靴と靴下にしまわれている足元も、白かった。
これ以上日光の下にいたら、赤くなってしまわないだろうか。水面の反射も、なかなかに強いから。
少し心配だけど、真子の白はずっと見ていたいくらい、透き通ったキラキラで、眩しい。
土を盛り上げて、たたいて。
ある程度城っぽいカタチができて、しっかりと仕上げをしたあと。
「こっからな。この…真ん中。手で掘って穴あけんの」



