20歳になったおれと真子は、どうなっているんだろう。
どんな格好をして、どんなことを話しているんだろう。
そんなこといくら想像してみても、おれたちは今、17歳で。
17歳のおれと真子が、ここにいるわけで。
今この瞬間はキラキラしていて。とてもまぶしくて。
過去よりも未来よりも、今この時が大切なんだ。
棒からアイスが落ちないように食べながら歩くのは、なかなか難しいものだった。
ソーダ味と一緒に、舌に染み込んでくる木の味。
うっかりかじりすぎると、アイスの後ろの部分が落下してしまいそうだ。
「ね、レオくん」
半分ほど制覇したところで、同じく残り半分を棒に残した真子が言った。
「ん?」
「小さい頃ね。立ったまま食べたり、歩いたりしちゃいけませんって言われなかった?」
「あー……言われた、ような気も…」
「でもね、」
アイスの液がのって、うるおったくちびる。
ニッと、いたずらっぽく。
ものすごく可愛い顔で、真子は笑った。
「こういう、悪いコトは、なんか、いいね!!」



