いつの間にか、こうやって歩くことが普通になっていた。
手をつながない方が、おかしいくらい。違和感があるくらい。
それってすごいことだと思う。
嬉しくて、楽しいことだと思う。
やっと着いた、神社にある大樹の前。
「入試受かりますように」とか、ベタなお願いをした。
大学入試、受かりますように。それプラス、もう1個。
…ずっと一緒にいられますように。
これからも、たくさんの″普通″が増えていきますように。
「「カンパーイっ!!」」
海沿いの、道路。
昔ながらの駄菓子屋を見つけて、1本ずつ買ったアイス。
それをカツンと合わせて、おれたちは笑い合った。
「カンパーイって、お酒に使うまで、あと2年ちょっとだね」
アイスをくちびるにくっつけて、冷たそうに顔をちぢこませて、真子が言った。
「そうだなー。飲めるまであと、2年ちょいだな」



