おれに気づいた真子は、表情をふわっと、やわらかいものにした。
「…おはよ」
「…おはよう」
まだ日差しが白い、早朝。
改まって、場所を決めて。準備をして。
こういう待ち合わせの仕方って、結構照れるもんだな、と思った。
お互いにアイサツして、おれたちははにかんで笑う。
向かい合ったつま先も、心なしかはりきって、反り返っている気がする。
真子の足元も、おれと同じサンダルだ。そして服装は、短パンにTシャツ。
一見アッサリしてるけど、その白いTシャツの袖はフワッと広がる素材で、なんつーか。すっげー、女の子らしい。
なんかに似てるな、と思った。
真子の袖。風をたっぷり含んで丸みを帯びる、教室のカーテンみたいな。
いや、もう少しちがうもの。
チラリとのぞく白い二の腕は、きゃしゃだけど、やわらかそうだった。
「…それ、持つ」
真子の細い腕の先にぶら下がる、カゴバックに手を伸ばす。



